[高等学校]札幌市立高等学校における国際理解ワークショップ「Circle The World」の取組[2014.12.22]

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173.【札幌市】

[高等学校]札幌市立高等学校における国際理解ワークショップ「Circle The World」の取組[2014.12.22]2014.12.22

 札幌市の市立高等学校では、個性を伸ばし、豊かな人間性を育むための教育の実現に向けた共通の取組の一つとして、国際教育の充実を掲げている。その具体の取組として毎年開催されているのが、国際理解推進事業「国際理解ワークショップCircle The World」である。  

 同事業は、札幌市立高等学校・特別支援学校長会国際教育推進委員会が主催し、本市外国語指導助手(ALT)が企画・運営に携わっている。事業の目的は、生徒がALTなどとともに日本文化及び多言語・多文化に親しみ、発表するなどの活動を通して、多様な価値観を理解し尊重する態度とともに、自ら発信する能力を育成することである。ここでは、前身となる国際教育推進イベントを含めると10年近い歴史のある同事業の、昨年度の実施状況と今年度の取組予定について紹介する。

 

○Circle The World 2013実施状況

 

 昨年度は市立高等学校8校から120名の生徒、本市ALT 23名に加え、留学生9名等を含め、総勢160名を超える参加者が集まり、市立札幌大通高校で開催され、同校の和太鼓・伝統芸能部の力強い和太鼓演奏で幕を開けた。ワークショップは3部構成となっている。


 さまざまな国や地域の文化や音楽、生活様式を紹介する「多文化ワークショップ」では、参加者が希望するテーマに分かれ、メキシコのクリスマスとピニャータ(くす玉)作り、ボルネオのエコツアリズム、プエルトリコの文化、フィリピンの食文化等に親しんだ。参加した生徒にとっては、ALT、留学生、ボランティアの生徒とその家族・友人らとともに、英語でコミュニケーションを取りながら、多文化に触れる貴重な体験である。

 

 

 

「日本文化ワークショップ」では、茶道部、華道部、書道部、和太鼓部の有志がESS部の協力のもと、英語で主体的に日本文化を発信した。生徒がALT及び留学生に対して日本文化を紹介する場であるとともに、生徒自身の日本文化を再発見する機会でもある。

 

「留学促進ワークショップ」では、海外勤務経験のある教諭、コスタリカからの留学生、ニュージーランドからの渡日帰国生徒がパネリストとなり、シンポジウムが開催された。パネリストが各国の学校事情や文化の紹介等をすることで、参加生徒の国際理解と留学の促進を図った。

 

 最後はアメリカテキサス出身のALT指導のもと、参加者全員が一丸となって音楽に合わせてテキサスラインダンスを踊って幕を閉じた。

 


 


○Circle The World 2014の取組予定

 今年度は、オープニングに生徒の少林寺拳法演武、本市ALTらによるアコースティックライブが予定されている。「多文化ワークショップ」ではアメリカ合衆国ハワイ州出身のALTによる火山の科学、オーストラリア出身のALTによるアボリジニの文化や芸術の紹介等を計画している。「日本文化ワークショップ」では茶道、華道、和太鼓、弓道体験に加え、今年度初めてアイヌ文化の体験(踊り・刺繍等)も予定されている。また、参加者全員でニュージーランドマオリ族の「ハカ」ダンスにも挑戦する予定である。

 同事業は参加者アンケート等をもとに運営や実施時期の改善がなされるとともに、生徒の主体的な活動を取り入れたり、ALT・留学生の積極的参加を促したりするなどして、年々充実が図られてきた。今年度は31名のALTが参加を予定し、現在、実施に向けた準備の最中であり、昨年度以上の盛会となることが期待される。

 

(札幌市教育委員会 指導主事 加世田 一憲

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