
10年前でいうとSELHi 、今回はスーパーグローバルハイスクール(SGH)指定と、国が選択的にリソースを重点配分することを本気で始めたことは大きな進歩です。英語教育に特化し、しかもある方向で重点的に予算を出すことを前はできなかった。
「スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール(SELHi)」事業(
http://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/gaikokugo/1293088.htm)については平成14年度から開始し、延べ166件169校で実施しました。
このときに何人かの委員が、高校だけでなく、中学でも実施しようと提案したが、中学校は義務教育であり、A校には予算がついてB校はダメというのは無理という建前論で無視されてしまいました。
たしかに、「遍く」ということでは日本はかなり成果を上げてきました。いま、中学は義務教育、高校は全入という時代になり、選択的にお金をかけ始めたことは大きな変化です。教育とは空理空論ではなく、実際に示すこと。どこかで実践、お手本を示し、その成果をまわりに普及していく。どこかで選択的にやるしかないのです。
この関連で10数年前に私が座長を務めた英語教育協議会(ELEC)のプロジェクトチーム(ELEC Crossroads Project)がまとめた
「英語教育の目標および目標達成の方策」という政策提言の内容は、いまでも有効かつベストです。ぜひ一読してみてください。