やさしく読める英語ニュース

科学
2024/04/08-
「鉄の肺」で70年超過ごした男性が死去
Man who lived 70 years in an iron lung dies at age 78
-
Man who lived 70 years in an iron lung dies at age 78
Paul Alexander, an American man who lived for 70 years inside an iron lung, died on March 11. He was 78.
His death was announced by his brother Philip.
Alexander contracted polio as a child. He was put in a full-body iron lung when he was 6.
Alexander lived a full life, working as a lawyer and traveling around the world, Philip said.
写真提供:Photo AC
和訳
「鉄の肺」で70年超過ごした男性が死去
「鉄の肺」と呼ばれる人工呼吸器の中で70年間も過ごした米国人男性ポール・アレクサンダーさんが3月11日に死去した。享年78歳だった。
彼の死は弟のフィリップ氏によって発表された。
アレクサンダー氏は子どもの頃にポリオ(小児まひ)に感染し、6歳で全身型の鉄の肺に入れられた。
それでもアレクサンダー氏は精一杯生き、弁護士として働き、世界中を旅していた、とフィリップ氏は語った。
キーワード
iron lung | 「鉄の肺」と呼ばれる円筒形の大型人工呼吸器 |
---|---|
contract | ~にかかる |
polio | 「ポリオ」(ポリオウイルスによって発生する疾病)。脊髄性小児麻痺とも呼ばれ、子ども(特に5歳以下)がかかることが多い |
full-body | 全身型の |
live a full life | 充実した(満ち足りた)人生を送る |
lawyer | 弁護士 |
アレクサンダー氏は1日4~6時間ほどを装置の外で過ごせるようになった頃に学業に戻り、法学学士号を取得し、弁護士試験にも合格しました。
TIKTOKもやっていました。
@ironlungman Replying to @Josie While everyone has a unique law school experience, Paul attended UT Law School in a very interesting way… #conversationswithpaul #ironlung #poliopaul #PaulAlexander #QandA
- |この記事の音声、印刷は
こちらからどうぞ|
科学の
やさしく読める英語ニュース
-
写真提供:Photo AC
- サウジアラビア、未来構想に女性宇宙飛行士を登用
- サウジアラビア、未来構想に女性宇宙飛行士を登用 サウジアラビアは9月22日、来年宇宙へ宇宙飛行士を送り出すことを発表した。そしてそのうちの一人は女性になるという。 この王国は、「ビジョン2030」計画の一環として、宇宙飛行士養成プログラムを開始する予定である。 しかし、サウジアラビアの宇宙プログラムは、隣国のアラブ首長国連邦に遅れを取っている。アラブ首長国連邦は2021年に火星探査機を打ち上げている。 サウジアラビアは、女性に社会での自由を与えて来なかった長い歴史がある。 ************************************* 【お知らせ】 これまで「やさしく読める英語ニュース」に付随して毎回「リスニング聞き取り問題」を提供していましたが、今回100回目をもちまして終了とさせていただきます。
-
写真提供:Photo AC
- 月面での食物栽培、官民連携で研究開始
- 月面での食物栽培、官民連携で研究開始 日本の研究によって、いずれ月面で働く人々が月で食物を育てる日が来るかもしれない。 日本政府は民間企業と協力し、月面での屋内作物栽培を支援することとなる。 この研究は、東京に拠点を置く食物研究グループ「SPACE FOODSPHERE(スペースフードスフィア)」が中心となって行っている。 月面で働く人々のために、長期間にわたって食料を供給することが研究の目的とされている。
-
- コロナウイルスが広がる中、高齢者と家族をつなげるロボット登場
- コロナウイルスが広がる中、高齢者と家族をつなげるロボット登場 3月、ベルギー政府は新型コロナウイルスの(感染)拡大を防ぐためにさまざまな手段を講じた。そのうちの1つは、高齢者の介護施設での面会を禁止することだった。 しかし、これにより高齢者が愛する家族と会うことが難しくなってしまった。ベルギーのロボットの会社が手を差し伸べ、60台の執事型ロボットを介護ホームへ貸し出した。 身長1.2メートルのロボット「ジェームズ」は、入居者を家族とつなげるため、ビデオ通話を可能にする。
-
写真提供:Photo AC
- 薬草でけがを治療する野生のオランウータン
- 薬草でけがを治療する野生のオランウータン オランウータンが顔の傷に薬草を当て治療したという論文を『サイエンティフィック・リポーツ』誌が掲載した。 この論文によると、研究チームがインドネシアで「ラクース」という雄のオランウータンが薬草をかんでいるのを目撃したという。 ラクースは頬の傷口に(この植物の)汁を塗り、その後かんだ草で傷口を覆った。1ヵ月で傷は治ったという。 科学者たちによれば、これは自分の疾病を自然界にある治療薬で治そうとする動物がいることの最新の一例、とのこと。 ****************** 注:オランウータン インドネシアのスマトラ島とボルネオ(カリマンタン)島だけに生息している。オランウータンとはマレー語で「森の住人」という意味があり、現在絶滅の危機に瀕しているといわれている。(WWFによる)
- Top
- やさしく読める英語ニュース
- 「鉄の肺」で70年超過ごした男性が死去