国際交流プログラム

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クラスの半分が外国人になる6ヶ月のオンライン交流「Global Classmates」  by Kizuna Across Cultures(KAC)

Global Classmates(グローバル・クラスメート)は、アメリカで日本語を学ぶ外国人の高校生達と日本で英語を学ぶ高校生達が、6ヶ月間の継続的なオンライン交流を通じてコミュニケーション能力、異文化理解に対する積極性、英語力などを育む教育プログラムです。

主催・運営する非営利(NPO)団体Kizuna Across Culturesは、米国ワシントンD.C.に住むJETプログラム※の同窓生および日本人有志が、東日本大震災を機に日本のために何かをしたいとの思いを形にしようと立ち上げました(米国政府認定NPO501(c)(3)取得)。米国大使館や文部科学省にも支援をいただき、活動開始から3年でのべ100校程が参加し、英語の授業や課外活動の時間などを使って交流を実施しています。現行のプログラムは無料です。将来を担う若い世代が自国の外にも視野を広げ、多様性を尊重し、能動的なグローバル市民へと育ってゆくことを目指して活動を続けています。

※The Japan Exchange and Teaching Programmeの略称。地方自治体が総務省、外務省、文部科学省及び一般財団法人自治体国際化協会(CLAIR)の協力の下に実施している「語学指導等を行う外国青年招致事業」。

クラスの半分が外国人になる6ヶ月間

Global Classmatesでは、9月から翌2月までの6ヶ月間、日米各20〜30名ほどの生徒達が、語学や表現などの授業、国際交流の部活動などの場を利用して、継続的にメッセージや写真、ビデオのやり取りを行います。日本と米国の学校は1校ずつペアとなり、両校の生徒全員で1つのオンライン交流ページを共有します。

申込・参加の流れ
身近なテーマから文化的なテーマまで幅広く意見を交わす

Global Classmatesを使った交流では1〜2週間に1度、相手校からテーマが届きます。例えば、以下の例では米国側の生徒から、「制服は便利か、好きな服を着たいとは思わないか」といった質問があり、日本側の生徒が英語と日本語を使って回答しています。他にも、好きな食べ物、好きな音楽、日本/米国の行ってみたいところ、自分たちの街自慢、将来の夢など、身近なテーマから文化的なテーマまで、幅広く意見を交わします。

Global Classmatesの交流の様子

写真やビデオを用いた、よりリアルな交流体験

先生は、例えば生徒からのこんな質問に答えながら、彼ら/彼女らの積極性を引き出して一緒にコミュニケーションを楽しんでいきます。

  • 例1:「先生、Katieに日本の桜の美しさを伝えたいのだけど、米国にも桜はありますか?」
  • 例2:「先生、こけしを紹介したらChristineから"It's definitely kind of cute in a very unusual way!"と返事が返ってきたんです。かわいいと言ってくれているのだとは思うけれど、正確にはどんな意味になるんですか?」
  • 例3:「先生、アメリカの子達に送ったバレンタインのプレゼントを英語で説明するビデオを撮りたいのですが、どう説明したらいいですか?」

文章のやり取りだけでなく写真やビデオなども用いることで、理解や親近感を増した、よりリアルな交流体験を行っています。また、実際にプレゼントを相手校に贈りあう、Omiyage Exchangeも好評です。海の向こうの同級生のために、生徒達一人一人が品物を選んだり、メッセージカードを書いたりします。ある学校では、米国の生徒達から手紙と手作りのバッチが届き、受け取った日本の生徒の嬉しい声で交流が盛り上がりました。いつも画面越しに会話している相手との距離が、一気に近づく瞬間です。

日本からのOmiyageに大喜びの米国の生徒達

米国の生徒から届いた手作りのバッジとメッセージカード

Video甲子園

交流の締めくくりには学校紹介ビデオなどのコンテスト(Video甲子園)が行われます。各校楽しみながら英語ビデオ(米国の生徒は日本語ビデオ)を制作し、表現力やプレゼンテーションを競い合いました。米国大使館や文部科学省などの方々に審査員となっていただき、素晴らしい作品の中から優勝作品が表彰されました。

Video甲子園は生徒達の力作ぞろいです

2013年度最優秀&日本優勝作品

2013年度米国優勝作品

※その他の優秀作品や審査員の講評を以下のURLからご覧いただけます。
http://www.kacultures.org/video-koshien.php

日米の先生とKACコーディネータが作り上げる三人四脚のプログラム

Global Classmatesは、インターネットによるオンライン交流サイトを使った新しい形の英語教育です。その内容は先生方にとってもはじめての連続。プログラムの学習計画の立て方、生徒のやる気の引き出し方など、進め方については細かなノウハウが必要となります。KACでは、オンライン交流サイトの使い方から意見交換テーマの設定、生徒の投稿のフォローまで、バイリンガルの担当コーディネータが日本語および英語で丁寧にサポートいたします。過去の交流事例にもとづき、学校ごとのニーズとレベルに合わせて先生方と一緒にプログラムをカスタマイズしていきますので、学校ごとに適切なやり方でGlobal Classmatesに取り組むことができます。

ワシントンD.C. のKACスタッフ

東京のKACスタッフ

「外国に行きたい!」と「来年も受けたい!」

参加生徒へのアンケートでは毎年、もっともっとこのプロジェクトをやりたい!との声が多く寄せられています。「日本語を頑張って勉強している相手の方々をみて、自分も英語をもっと勉強したいと思えるようになった」、「英語でのやり取りができて楽しかったし、日本のことについて興味をもってくれて嬉しかった」、「自分で1から英文を作ろうとするようになった」といった声が聞かれ、留学に興味を持つ生徒の割合も大きく増えました。

スタッフとして嬉しいのは、「来年も受けたい!」という声がよく聞かれることです。高校1年生を対象に授業で参加しているある学校では、進級した2年生が先生に頼み込んで、2年続けて相手校との交流活動に参加しました。1年生は授業ですが、2年生は課外の時間での自主的な参加です。また、別の学校では2年生の授業で参加できるGlobal Classmatesを楽しみにしているという、1年生の声も聞かれています。

米国の高校生も日本の同級生との交流を楽しみにしています

「伝えられた!」「共感できた!」が広げる生徒の可能性

参加した先生からも、学習効果などについて新しい発見の報告をたくさんいただいています。「Global Classmatesでは生徒は間違いを恐れず、自由に単語や構文を使って英語で表現するので、まさに英語の授業を英語でという流れを汲むもの。教師にとっても発見の連続で、いつの間にかこんな表現を生徒は使えるようになっていたのか、こんな単語を知っているのかなど、毎回毎回がとても楽しかった」、「相手に伝えようと、生徒は自分の街や国についても自発的に調べるようになった。また、生の英語に触れるとてもいい機会にもなっており、相手校の生徒が使う自然な言い回しを、“かっこいい”と楽しんで学んでいるよう」、「参加した多くの生徒の外部模擬試験の英語成績が向上したことには驚いた。中には偏差値にして10ポイント上がった生徒もおり、英作文とヒアリングの点数が大幅に向上していた。授業の一環として取り入れたことも、成功要因の1つだったと思う」、「英語を通した自己表現と異文化理解が深まったと思う。このプロジェクトでは伝えること、共感すること、違いを認めることが一番大切なことであり、英語表現上に多少のミスがあっても問題にはならない。伝えられた!共感できた!という体験の方が言語学習に対するモチベーションを向上させることを認識した」、など。

米国の参加校からも同様に好評をいただいており、米国では全ての学校で授業の一環としてGlobal Classmatesを採用いただいています。

設立3年で毎年30校800人以上が参加するプログラムに

2011年の立ち上げから3年間で日米88校44ペア、2014年度は30校800名を超える生徒に参加をいただき、好評をいただいています。日米ともに全国を対象として、進学校から商業学校まで様々な学校が参加しています。

来年はぜひ参加したいという声も日米双方から多くいただいており、KACの体制も充実して、学校数は今後も増やしていく予定です。

2014年度の参加学校

文部科学省、在米日本大使館、米国大使館、ワシントンD.C.日米協会、米国の日本語AP(Advanced Placement)教師コミュニティ、Exchange 2.0(米国のバーチャル教育交流推進ネットワーク)など、KACの掲げるビジョンとその活動は、日米の教育関係者、外交関係者より賛同・ご支援いただいています。現行のプログラムは無料で提供しています。

Inspiring Youth to Embrace Diversity

Global Classmatesに必要なものは、先生方の熱意と、生徒達の外国の友達への好奇心、それらをサポートするPC環境と週に1~2時間程度の活動時間です。

生徒達に長く付合える外国人の友達を作ってあげたい、新しい体験をさせてあげたい、という先生の想いと活動へのコミットメントがとても大切です。ペアを組む相手校の先生も熱心に参加されますので、日米で密にコミュニケーションを取り合っていただくことが必須となります。

興味を持っていただける学校には、日米のスタッフがメールや電話、テレビ会議を通じて、活動の詳細や、プログラム参加校を支援するコーディネータ制度などをご紹介いたします。可能であれば直接お会いする機会も持ちたいと考えていますので、お気軽にお問い合わせください。

自国にいながら同世代の学生たちと異文化交流ができる場、また言語習得を促す一つのツールとして、これからも日米の先生方や生徒達と一緒に創意工夫をしながら、子供達の可能性を広げていきたいと考えています。

(Kizuna Across Cultures 日本ディレクター 鈴木智之)

問い合わせ先:

日本ディレクター: 鈴木智之
E-mail: tsuzuki★kacultures.org(★を@に変えてメールしてください)

[資料]Global Classmatesパンフレット
[HP]www.kacultures.org
[Facebook]www.facebook.com/kizuna.across.cultures

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