大学における英語教育改革はどのようにすすんでいるのでしょう。

スーパーグローバル大学事業もきっかけのひとつになるでしょう。タイプAと、タイプBあわせて30校あまりが選ばれる予定ですが、「英語による授業の拡大」が応募要件に入っています。つまり、英語で授業を聞き、質問し、レポートを書くことを大学では要求されるようになるので、高校までに四技能を鍛えておく必要があるのです。
大学入試の英語の試験について、上智大での取り組みを例示しつつ、お話いただけますか。

上智大学ではすでに「CLIL(クリル)」という英語教育の考え方を、取り入れました。「英語を教える」のではなく、「英語で教える」授業ということです。また、今年の7月スタートするTEAP(アカデミック英語能力判定試験) を、2015年度の全学入試に導入します。これはまさしく四技能を問うテストになります。
今の時代をみたら、日本でも海外でもどこにいようが外国語は必要です。外国嫌いといわれる新入社員のなかでも29%は世界のどこに行ってもいいと答えています。行きたくないというという人の 理由のトップは外国語に自信がないことだと言われています。
意欲はあるのに語学学習のstrategyがない、ふつうの人たちにどう底上げしてあげるのか。「いまのままではいけない」という意識をみんな持つようになった今こそ英語教育の改革を進める必要があると思っています。
(文責:編集部)